本当は何処にだって行けるはず
カンボジアに来てから、地味にストレスだったのが、
「移動」
です。
カンボジアには日本みたいに電車が走っていなくて、
一応線路はあるけど、日常的に電車は走っていない。
週末にシアヌークビルの方まで行く列車が1本出ていると聞いたけど、
普段人の輸送手段として鉄道は利用されていない。
人々の日常的な移動手段はバイクだ。
私調べ(ただの目視による感覚値)では、
道を走るバイクと自動車の割合は7:3という感じで、
圧倒的にバイクが多い。
なんてったって乗るのに免許が要らない(!?!)そうですから。
もともとカンボジアのバイクの免許の取得率は10%以下で、
ほとんどの人が無免許でバイクを乗り回し、
無免許運転車を警官が取り締まり、賄賂を要求して、私腹を肥やすという、不正の温床となっていたそうな。
そんな中、2016年1月7日に、フンセン首相が125cc以下のバイクの免許を廃止したそうです。免許を取らせるのではなく、みんな持ってないから廃止にしてしまうとか斬新すぎる。
なので、カンボジアでは大人も学生も時に小さい子供(!)も、
バイクで移動しています。バイクの後ろに人を載せるバイクタクシーもたくさんいて、
道を歩いて移動していると(この国の人はほとんど歩いて移動したりしない)
「モトー」
と、バイタクに乗らないか?とおっちゃんが声かけてくる。
徒歩10分くらい余裕で歩けるし、って思うんだけど、
歩いてるカンボジア人、殆ど見ないです。
なので、この国にいるとバイクに乗りたくてたまらなくなるのですが、
バイクの事故も免許がないだけあってやはりかなり頻発しているようで、
事故で死にたくないしなぁ、というのもあって、悶々としていたのですが、
ついに、買ってしまいました。
bicycle (not bike)
これでもう少し遠くまで一人で行けるようになりそう。
中心部の自転車屋さんで買って、家までトゥクトゥクに乗せて持って帰ってきました。
自転車屋さんのそばにいたトゥクトゥクドライバーは自転車運び慣れているのか、
両サイド完全にトゥクトゥクからはみ出ていたけど、何処にもぶつけずに
無事に家まで運んでくれました。
▼右サイド
▼左サイド
本当は自転車が無くたって、何処にだって行けたはずなんだけど、
この国では移動する際にtuktukuとかtaxiとか使わなくてはいけなくて、
なんだかそれがすごく窮屈だったんだなぁと、改めて思いました。
自分を不自由にしているリミッターは何だろう。
リミッターなんて本当はないのにな、
何処にだって行けるはずなんだ。
この国にくることだってできたんだからね。